俺妹

最終12巻が出たので集めてないけど買ってみた。
ヒドイですwwww
まあアニメを追っかける限りにおいて着地地点はコレしかないのは分かっていましたが…

以下ネタバレです。

総論
義妹ENDが作者的に禁じ手となったため『みゆき』的ENDが無いのは分かっていましたが……、或る意味「全員不幸」といってよいでしょう。もっとも、そのうち二人は当事者で確信犯ですし、妹の親友の一人はこれまでの経緯から自業自得なのでこの三人は或る意味不幸ですが同情はしなくてもよさそうです。同情の余地があるのはまさか妹を取るとは思っていなかった幼馴染みと薄々こうなることを予測していながらそれでも果敢に挑んだ兄妹共通の友達に関してだけの様です。もっとも、彼女らにしても小学校時代からの因縁を引き摺っていたり、シスコン・ブラコンを最悪の形で拗らせた張本人であったりするので本当に同情の余地があるか……といえば微妙なことになりますが…。そう考えると一件部外者的立ち位置の妹の親友その二だけが泥仕合の被害を免れた上で同情の余地がある様な気がしますが割とアレなので…… 結局は収拾がつかなくなった作品を消化試合的に纏めた都考えるのが無難でしょうが何れにせよ救いようがない終わり方です。

  • 京介→妹(桐乃)を選択して妹以外の告白してきた全員を振りまくりました。後がありません。元々シスコンの気があったのを幼少期から少年期に上がる際に封印したのは良いのですが、その際に妹をぞんざいに扱ったツケがシスコン再発という極端な形で回ってきたといえます。自業自得、因果応報です。本当に「普通の兄妹」に戻れて(?)いたなら黒猫もしくは麻奈実が待っている(恐らく原作終了時でも本人さえその気ならこの二人のどちらかとはよりを戻せると思います)でしょうから救いようがあったのですが、12巻終了時点でキスを仕掛けている以上戻れていない上に妹もその気が大ありっポイので既に(人として)終わっている可能性大ですw
  • 桐乃→兄(京介)を選択しました。が実害どころか或る意味一番得をした人でしょう。というか最終的「勝者」です。恐らくは(ブラコン的な意味で)最初から最後までクライマックス_だった人です。「妹萌え」と「兄拒絶」は兄の心ない一言から意地になった結果見たされぬ自分の隙間を埋めるための無意識な方便だったのではないかと思います。結局は押し切ってしまいました。神様ドォルズに似たような立ち位置(実妹、ブラコン)の人_がいますが兄の彼女には焼き餅を焼いてもそれはやっぱり妹の領分の範囲内の様ですし。中には兄とくっついた妹_もいましたが「義妹」でしたし。「兄妹で恋人になるなんて、気持ち悪いと思うよ(以下略」という麻奈実の台詞に集約されるのではないかと
  • 麻奈実→桐乃と果たし合いの末、土下座をするとまで言い切って京介に告白しますが、結局妹に敗北しました。或る意味この作品最大の「被害者」で、物語序盤の「勝者」的位置からは急転直下です。一番気の毒な人といえます。全てはP337の挿絵に集約されます。
  • あやせ→京介に告白。今更告白展開ですが轟沈、今までの仕打ちがあるので或る意味自業自得でしょう。
  • 黒猫→高坂兄妹の胸中に早くから気が付いおり京介を慕いつつも高坂兄妹の最大の理解者といえる人物です。あえてそれを承知で京介に告白して最終的には振られます。物語で本当に高坂兄妹が普通の兄妹に戻れていたならば文章で言及されていない部分で主人公をずっと待っていて何年か後には最終的勝者になっていそうな気がします。でも普通に戻ったといいつつも兄妹が未だやる気満々な上、未練も割と中途半端な裁ち切り方に見えたのでこの人の末路も暗雲が立ちこめているのではないかと……

結論
やはり『みゆき』は名作です。